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大阪府 堺市生まれ
date. 2019/04/26
皆さまこんにちは。
明日からついにGW!!!
そして新元号「令和」を迎えるまで
後1週間をきりました。
私は元号が変わる、という出来事を初めて経験するので
なんだか訳もなくソワソワ、、、。
そんなことはさておき。
本日は期間限定( 5/26・日 迄)開催中の
POPUP ”hirali” のご紹介です。
ブログのタイトル「大阪府 堺市生まれ」
これは「和晒 (わざらし)」のことです。
まず初めに、
晒 (さらし)というのは簡単に言うと
綿布を普段使いしやすい繊維製品にするため、
また染色しやすくするための前処理のことをいいます。
天然の綿花は脂質や不純物をもっていて、
糸にする際にはサイジング糊というものが使用されていたりします。
こういったものを取り除く工程のことを「晒」というんですね。
晒には大きく分けて「洋晒」と「和晒」の二つがあり、
和晒は洋晒に比べると、丸4日の時間をかけて
大きな釜で綿布を煮るなど、その後にも大変な時間がかかる工法ですが、
そうした手間をかけることで天然の綿が持っている本来の特徴が
最大限に引き出され、手触りの良い綿布ができあがります。
本日は、そんな和晒産業が盛んなことから
「手ぬぐいの町」とも呼ばれている大阪府堺市で生まれた
「hirali」のご紹介です。
hirali は竹野染工株式会社という
堺市にある会社から生まれたブランド。
ロール捺染という工法を使って
両面染色技術を実現しています。
この技術、実は全国で唯一の技法。
この技術を習得している職人さんは全国にほんの僅かだそうです。
そういわれてみたら、表と裏で色の違う手ぬぐいなんて
あまり見たことありませんよね。
また、ぱっと見てわかるこの独特の色使いと
ネーミングにも注目です。
たとえばこちらは「梅ふふむ」
ふふむ、とは漢字にすると「含む」と書き、
梅ふふむ、とは花がまだ開花せず、ふっくらと紅色が兆し始めた
梅のつぼみを表す春の季語。
こちらは「虎が雨」
旧暦5月28日に降る雨のことで、
鎌倉時代に父の敵討ちをして死んだ曾我十郎祐成に愛された
遊女虎御前が流した悲しみの涙が雨となって降った、という話から
生まれた夏の季語。
今回は全20種類の柄をご用意しており、
すべてがこのような季語をモチーフとした色で染め上げられています。
色は「かさねの色目」という
日本古来から伝わる和装においての色彩の考え方から着想を得ており、
わかり易くぱっとイメージできるのは一二単ではないでしょうか。
色で季節感や情景、心情などを表現する日本特有の考え方と
手ぬぐいという日本人になじみがあるプロダクトとの融合を
実現しているhirali。
使い方もいろいろです。
手をぬぐったり、汗をふきとる、という使い方はもちろん、
バッグのアクセントにしたり
【左:菱の花 右:秋の霞】
ブックカバーにしたり
【風光る】
スカーフのように使ったり
【冬凪】
テーブルランナーやランチョンマットにしたり。
【上:薫風 下:星月夜】
日常使いとしてはもちろん、
とっておきの日の一枚としても楽しめます。
季語やカラーで選んで、是非季節の彩りを暮らしに採り入れてみてください。
GW期間中の皆さまのご来店、スタッフ一同心よりお待ちしております。